MD-ing講座39
カテゴリー・マネジメントについて8
第十一は、POS分析についてです。当初バイヤーと取り決めた当該カテゴリーが、仮説通りの結果を出したかどうかを見るわけです。具体的には
①メーカー数は適切であったのか。
②ブランド数は適切であったのか。
③SKU数は適切であったのか。
④SKUごとのフェース数は適切であったのか。
⑤サブカテゴリー数と構成比のバランスは適切であったのか。
⑥商品の陳列位置は適切であったのか。
⑦商品の陳列手法は適切であったのか。
⑧価格構成は適切であったのか。 ・・・etc
以上のような項目です。分析の手順は以下の通りです。
1. カテゴリー全体をサブカテゴリー別に分け、サブカテゴリー別にデータを並べ変える。(サブカテゴリー分類は、各小売業によって様々です)
2. サブカテゴリー別に構成比を求める。
3. 構成比バランスを見る。(シンジケートデータとの比較分析)
ex. ①全国平均と比較
②当該エリア平均と比較
③全店平均と比較
④モデル店と比較
⑤競合店と比較 ・・・etc
4. サブカテゴリー別に構成比の傾向分析実施。サブカテゴリー別に12ケ月・52週の指数を求める。(最低3年以上のデータが必要)
ex. ①月別指数
②季節指数
③サブカテゴリー別構成比変動・・・etc
5. サブカテゴリー別の売上金額・売上数量・粗利額クロス分析実施。
6. サブカテゴリー別の売上金額・売上数量・粗利額クロス分析結果の傾向分析実施。
7. サブカテゴリー別にサブカテゴリー内の分析。
ex. ①上昇・下降サブカテゴリーは
②新規サブカテゴリーの状況は
③SKU数の増減傾向分析
④メーカー数の増減傾向分析
⑤ブランド数の増減傾向分析
⑥価格構成と傾向分析
⑦ABC分析と傾向分析
*売上・粗利・売上数量・回転数・スペース構成比
以上のような分析をし、次の改善策を策定し、また仮説を立て、実行していくのです。改善策のポイントは、概ね次の6項目になります。
a) 顧客ターゲットの変更
b) 品揃えの変更
c) グルーピングの変更
d) ゾーニングの変更
e) フェーシング数の変更
f) 価格構成の変更
(2003/08/19)