MD-ing講座2
商品分類について
MD-ing講座第2回目は、”商品分類について”です。
消費財の分類は一般的には、(1)最寄品、(2)買回品、(3)専門品の3つに分類されます。
しかし、この分類が商売上で現実的に使えるかというと、はなはだ疑問であります。今日では消費の多様化に伴い数多くの商品が登場し、これまでのような分類による区分の仕方では商品の適正な管理ができにくくなってきています。
より顧客思考に基づいた商品の用途、機能、ライフスタイル、使用場面といったT.P.O.にあった分類基準が求められているのです。
それでは具体的に話しを進めると、分類とは「店のマーケティング目標にあった形で、それぞれのグループ内の商品を再構成し直す事」と定義します。つまり、
(1)自社の業態特性を明確にする事。
(主力部門は何か、ターゲットとする顧客は誰なのか)
(2)顧客にとって瞬間的に理解できる売場分類になっている事。
(店舗内の売場表示がわかりやすく、使用場面が創造できる商品配列、見やすい陳列、美しい商品プレゼンテーション) であります。
また、代表的な分類基準を示すと、
売場・・・・・・・・・・・・・・・食品・衣料・住居
(グループ)
↓
大分類・・・・・・・・・・・・・・青果・肉・魚・グローサリー
(コーナー)
↓
中分類・・・・・・・・・・・・・・調味料・缶詰・ペットフード
(ライン)
↓
小分類・・・・・・・・・・・・・・醤油・魚缶・犬
(カテゴリー)
↓
細分類・・・・・・・・・・・・・・丸大豆・ノンオイル・ドライ
(サブ・カテゴリー)
↓
品目・・・・・・・・・・・・・・・容量別・素材別・etc
(アイテム)
↓
絶対在庫単位・・・・・・・・・・・レジ通過単位
(SKU:Stock Keeping Unit)
以上です。ポイントは、顧客にとってわかりやすいと言う事です。
(1997/06/18)