MD-ing講座16
棚割の4大要素・グルーピング
第二段階の「グルーピング」について説明いたします。
何を売りたいかが決まりましたら(品揃えの方向性の決定)、どう似ている商品を、
(1)探しやすく。
(2)見やすく。
(3)使用場面がイメージしやすく。
(4)商品の差異が分かりやすく。
分類するかが「グルーピング」の課題になります。
つまり商品の持っている属性の中で、似ている項目を選択し、(1)~(4)に合うように括り直すことをいいます。ポイントは、
(1)商品マスターの属性項目内容をどんな基準で決めるのか。
まず消費財・生産財による区分があります。
消費財は、
a.最寄り品
b.買い回り品
c.専門品
生産財は、
a.主要装備品
b.付属装備品
c.業務用消耗品
d.原材料
次に、流行による区分があります。
流行商品と恒常商品です。
次に、製造に関する区分です。
メーカー別・デザイン別・色別・サイズ別・容量別・素材別・産地別・容器別・形状別・賞味期限別などです。
次に、仕入先による区分です。
メーカーダイレクトと代理店経由です。
次に、販売に関する区分です。
販売量別と価格帯別です。
次に、消費に関する区分です。
用途別・客層別・使用方法別・時間帯別・シーズン別などです。
(2)自社の業態特性が活かされているか。
自社の業態特性は何か、つまり主力商品・準主力商品・補助商品は何かを決めることです。「この商品を購入するなら”あの店”」と思ってもらえる程に強い商品を持つことです。
(3)商圏特性の把握レベル。
誰を顧客として設定しているのか、また慣習的な特性はどうなのかなどです。
(4)競合店舗との差別化レベル。
競合店とは分類上何が差別優位性になるのか。
以上が基本の考え方になります。分類が決まりましたら今度は、分類した商品群をどう組み合わせるかです。
これについては、次回「ゾーニング」で詳しく説明致します。
(1999/09/30)