アイコンセプト、ミツイワは業界初棚割システムASP「エニタイムウェア株式会社(AnyTimeWear)」設立
~インストア・マーチャンダイジング(ISM)を中心に流通向けソリューションを推進~
アイコンセプト(本社:大阪府吹田市、代表取締役:池上正祥)とミツイワ(本社:東京都渋谷区、取締役社長:新村喜弘)は共同出資により、業界初となる棚割システム・アプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)として合弁会社を設立することに合意しました。会社名は「エニタイムウェア株式会社(AnyTimeWear)」、設立は2000年10月10日、サービス開始は2000年11月上旬を予定しておりますので、お知らせいたします。
アイコンセプトの「棚POWER(R)」は既に700社以上の導入実績を持ち国内における棚割システムのトップブランド(アイコンセプト調べ)です。また、ミツイワは関東地区における棚POWER(R)の最大の販売実績を持ち、そのネットワークソリューション技術、全国各地36ヶ所の拠点ネットワークをサービスエンジニア 550名のオンサイト・サービスで対応しており、今後需要が予測される中小企業でのIT活用を推進できることから、新会社設立に合意いたしました。
従来、棚割システムはシステムを導入しても商品マスター整備、特に画像メンテナンスに多大な労力が必要となっていましたが、株式会社サイバーリンクス(本社:和歌山県和歌山市、代表取締役社長:村上恒夫)との提携により、国内最大級となる13万SKU(2000年9月現在)の商品画像保有データベースである同社・MDBセンターとリンクしシームレスな運用環境をインターネット上で提供致します。
画像メンテナンスに関してはMDBセンターへ代行登録を依頼することが可能です。MDBセンターに登録することで自動的に当ASPを利用する全ユーザーが使用できることになります。棚POWER・ASPが普及することにより消費財メーカーや卸売業がこれまで個別に対応していた得意先毎のマスターメンテナンス作業が大幅に軽減できます。
「流通コラボレーション」と題したメニューを用意して、消費財メーカーや卸売業が、広告料を支払うことにより、サイトへの広告や販促提案の掲載、及び小売業毎のマスター・メンテナンスをブラウザ上で行える機能を使用できます。この広告料の一部を小売業の棚POWER利用料に補充できるプログラムを用意します。小売業は棚POWER・ASP利用料を軽減でき、消費財メーカーや卸売業ではMDBセンターで公開したくない商品のメンテナンスを個別訪問し対応する作業料の軽減とサイトでの販売促進活動を行なえるメリットがあります。
従来の棚割システムではハードウェア、ソフトウェアの購入も必要でインストールするPCを限定するなど制約も多く、初期のマスターメンテナンス、スタッフの教育、維持管理コストも必要となります。一方、当ASPでは基本的にハードウェア、ソフトウェアの購入も不要で、インターネット環境とブラウザがあればいつでも(24時間)、どこでも(自宅や得意先)、クライアント機(Windows(R)、Macintosh(R)、UNIX)のハードウェアに依存することなく安価に棚割システムを利用できます。試算によれば初年度のトータルコストを約1/8にすることが可能です。また、場合によってはいつでもサービスの利用を中止できることもポイントと言えます。
従来のASPではクライアントのブラウザに全てのプログラム、データをダウンロードし利用するのが一般的ですが、棚割システムの様に画像を駆使するアプリケーションではこの方式は不向きと言えます。当ASPではMicrosoft(R)社とCitrix(R)社のSBC(Server-based computing)技術を利用し、あくまでも画像を処理するのはiDC内の仮想画面であり、その画面を少ない帯域で高速にクライアントのブラウザに転送することにより、ユーザーはストレスなくアプリケーションを利用できます。
また、従来型ブラウザ・システムでは、テキスト情報についてはブラウザからの登録に限られたり、画像についてはメンテナンス自体が不可能に近く、印刷に関してはブラウザ機能に依存し制限も多く発生していました。Citrix(R)社MetaFrame(TM)を利用することで、クライアント・ディスクドライブやプリンタ制御も可能となり、ユーティリティー機能によりクライアント・ディスクのファイルからiDC(インターネット・データ・センター)のデータベースへの直接登録を可能とし、画像についても切り取りや色補正はもちろんiDCのデータベースへの直接登録、印刷についてはWindowsシステムで可能なあらゆるプリンタ制御を可能としています。
ASP事業として重要なユーザーサポート業務は、営業、カスタマーサービスなどの分野において包括的な顧客ネットワークを持つミツイワ・グループ、また、アイコンセプトが既に開設している東京、大阪サポートセンターを利用、さらに全国18社20拠点以上となる棚POWER正規代理店によるネットワークを通じ提供します。さらに、Citrix(R)社MetaFrame(TM)を利用することで教育用ビデオなどをダウンロードすることなくオンデマンドで提供します。
また、当ASPのホームページは流通向けポータルサイトを目指し「流通お役立てブース」を設けます。今後流通系新聞雑誌社数社より情報ソース提供を受け、流通最新情報の発信を予定しております。また、「52週販促カレンダー」と当ASP利用企業からの販促提案コーナーなど、ビジネス情報を流通に絞って提供します。
今後もASPメニューの追加を検討しており、iDCの実績を持つインテグレータの株式会社シーイーシーと提携することでAnyTimeWearサービスの安定提供に努めてまいります。
SBC技術を採用した当ASPは、クライアント・ハードウェアの負荷を最小限に、クライアント資源を継続的に利用することが可能で、アプリケーション管理・システム管理が不要となり、維持管理コスト、メンテナンス・コスト、運用コストなどTCOの削減ばかりか、本来の課題である売場生産性向上のための業務に注力できるサービスや情報を提供します。
マーケットを流通に絞り確実に事業展開してまいります。2003年度には2,000クライアント 売上16億円を目指します。
エニタイムウェア株式会社(AnyTimeWear)概要
1.事業目的
インターネットを活用した流通向けソリューションを提供することを目的とします。
2.業務概要 アイコンセプト社のISMシステムおよびミツイワ・グループの顧客ネットワーク、ネットワーク・ソリューション技術により、流通向けアプリケーションの開発や情報を提供します。
3.会社概要 会社名:エニタイムウェア株式会社(AnyTimeWear)
資本金:3,000万円
設立:2000年10月10日
所在地:東京都渋谷区渋谷三丁目15番6号並木橋ビル
代表取締役:池上正祥(現アイコンセプト代表取締役)
取締役:羅本礼二(現ミツイワ取締役)
取締役:成宮功(現アイコンセプト・システムセクション・マネジャー)
監査役:柏木茂(現ミツイワ取締役)
株式会社アイコンセプト
常に”誰もが使用できる環境”、”誰もが活用できるシステム”をユーザーとともに考え、ユーザーが求める要望をキメ細やかに取り組んだシステムやサービスを適正価格で提供するという企業コンセプトのもと、棚割システム利用技術の開発および受託、インストアマーチャンダイジングに必要な情報処理および情報提供サービス、システム機器等の販売業務を行っております。「棚POWER」は既に700社2,700クライアント以上(平成12年8月現在)で利用され棚割システムとして定番化しています。
ミツイワ株式会社
1964年創立以来、情報システムの企画/設計から構築、運用支援、保守、工事までをトータルにご提供し、お客様の幅広いニーズにお応えしております。
現在のサービスネットワークは、全国36ヶ所、従業員は1,000名、売上高39,000百万円(平成12年3月期現在)
主な提携先
株式会社シーイーシー
事業内容:ソフトウエア受託開発、システムインテグレーション・ネットワークサービスの提供。
上場取引所:東京証券取引所市場2部
株式会社サイバーリンクス
流通小売業向け情報処理サービス、商品画像データベース事業、システム開発・保守、通信システム販売・デビットカード決済センター事業。
技術サポート支援
マイクロソフト株式会社、シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社