お知らせ

1999/10/01 棚POWER95 Ver7.0 リリースのお知らせ

棚POWER95 Ver7.0 リリース

棚POWERは発売から6年目を迎え、現在の導入社数は600社を超え、導入セット数では2,200セット以上というトップに近いシェアを誇っています。
無償Verup提供や専任スタッフで構成する大阪,東京のサポートセンター(2拠点)など、アイコンセプトが棚POWERの出荷と共に開始した数々のサービスメニューは業界内で標準的なものとなってまいりました。一方で他システムと比較した場合、表面的には同じようなシステム/サポートメニューのように見て取れる傾向があるのも事実ですが、これまでにユーザーから寄せられた10,000件以上もの問い合わせ内容のデータベースは独自のノウハウとなると同時に、ユーザーに対しても迅速で的確な対応を可能としており、大きな差別化がはかられています。景気の低迷は底打ち感があらわれているとの報告もある中、市場は既に成熟を迎えており今後の成長に多くを求めることは困難です。変化し多様化し続ける生活者ニーズへ即応するために、店や売場、品揃えのコンセプト、価格政策、売上や利益の動向、市場規模と成長性、メーカーや商品の動向、商圏内外の状況や消費者動向などを科学的に思考するとともに、これらから生まれた自社戦略などを誰もが実際の行動に移すことが重要であり、その行動を支えるツールが必要です。
このたび、過去に寄せられたユーザーからの要望の中で40数項目の内容を採用しバージョンアップした「棚POWER95Ver7.0」をリリース、今月より出荷を開始し、あわせて既存ユーザー向けには無償バージョンアップとして一斉発送致します。
以下にその代表的な機能の特徴をご紹介致します。
USBポート対応プロテクタを新規採用

棚POWER95での作業には必ずハードプロテクタ(納品セットに同梱)の装着が必要です。
従来のDOS/V、NEC NXシリーズ用、NEC98シリーズ用パラレルポート装着タイプに加え、USBポート装着タイプも採用しました。特にB5ファイルサイズのノート型パソコンで使用する場合など、その携帯性を損なわず、またハードプロテクタ装着目的のためだけにポートリプリケーターなどの別売品購入をしなくても良くなっています。
共通棚割情報の入出力機能を採用(棚割システム研究会策定フォーマット準拠)

棚POWERで作成したモデルをCSVファイル※1(棚割システム研究会策定フォーマット)で保存し、他社の棚割システムで簡単に呼び出すことが可能になりました。
これは、同仕様に準拠した機能を持つ棚割システムで行う場合も同様です。
複数のモデルを一括して同形式で保存したり、棚POWERへ取り込むことも可能です。
(※1:商品の陳列に関する情報のみ。商品名や商品サイズ,画像などの情報を含んだものではありません)
ユーティリティーソフトのように外付けではなく、棚POWER自身に採用することでスムーズな運用を可能としています。
メンテナンス機能

新製品・発売中止商品一覧の出力機能を追加しています
任意の日付を指定し出力、マスターメンテナンスなどに有効活用できます。ファイル出力することも可能です。また、商品情報印刷機能全般において、出力する順番をJANコード、カナ名、第1属性、第2属性から選択できるようにもなりました。(同機能は、サーバーメンテナンス・商品情報・印刷にも採用しています)

POPマスターのメンテナンス時にイメージを確認可能にしています
登録済POPのイメージ確認を容易にすると同時に、そのイメージをクリップボード経由で2次利用することも簡単に行なえます。(同機能は、サーバーメンテナンス・POPにも採用しています)

什器詳細設定作業をより効率化しています
段間隔の均等処理,余裕率,棚色の一括設定を可能とし、作業性を向上させています。ルーラー表示も採用することで編集作業もわかりやすく行なえます。段間隔を均等処理する場合は最上段を台高に合わせることも可能です。また、標準となる棚色をあらかじめ指定しておけば、段挿入時に都度変更する手間も省けます。
(この機能はフェイシング中にも行うことができます)
運用機能

カテゴリーグループ作成時の絞り込みを容易にしました
第2分類の該当属性を指定し<分類絞込>を行なえば、それに該当する第1分類のみを表示でき、登録メーカー件数などが多い場合の属性指定も効率的になりました。
第1,第2分類の最大属性選択数も従来の500から1,000に増やしています。

在庫の修正と調整機能を強化しました
在庫修正機能に入数調整機能を追加しました。また、在庫調整機能での一括修正一覧には、商品情報に登録されているボール入数,ケース入数表示も追加しています。

仮置きウィンドウ内に陳列した商品の保存を可能にしました
仮置きウィンドウ内に陳列した商品はモデル毎に保存されるようになりました。必須取扱商品などをわかりやすく確認しながら棚割を作成するといった場合など、より便利に活用することができます。
必要により帳票、またはファイル出力することも可能になっています。

編集中モデルでも参照モデルとして同時表示できます
従来は異なる棚割モデルしか編集中モデルと同一画面上に表示することができませんでしたが、この機能によって現状の棚割を画面上で参照しながら、同じ画面上で改善棚割を作成するなど、実際に多くあると思われるユーザーの活用スタイルを反映した内容としています。

商品詳細機能の回帰分析では分析期間の任意指定が可能になりました
回帰分析の対象となる期間を指定可能とし、回帰分析結果もグラフ表示だけでなく数値表示できるようになっています。表示可能な数値は、実数値,傾き率,数式から選択できます。

ルーラー表示でフェイシング作業をより快適に
フェイシングウィンドウ内にルーラーを表示させることができます。棚高や残り幅などが把握しやすくなっています。表示/非表示の選択も可能で、さらにルーラー内のカーソル表示/非表示も選択できます。
(ルーラー内のカーソル表示は什器設定・詳細でも有効です。)

ポケ物スナックや冷菓などの投げ込み陳列も再現できます
商品を選択し陳列場所を指定、投げ込みする籠などのサイズを入力すると、その体積と陳列商品の体積から陳列可能な最大在庫数が算出され、その範囲内で在庫数設定も行なえます。

フェイシングオプション機能をより充実させました
アンドゥ機能の使用有無と回数設定、自動保存機能の使用有無と保存間隔設定、フェイシング背景色、フェイシング情報の表示項目選択など従来からのオプション機能に加え、ダミー商品、ダミーイメージ(商品・POP)、未陳列領域を表示する場合の文字と枠の色、投げ込み陳列の表示枠色、また仕切板の色も任意に指定できるようになりました。

フェイシング画面を効果的に2次利用。提案書や企画書作成にも威力を発揮します
フェイシング画面をクリップボード経由で2次利用する際、台別で出力できるようになりました。また、必要に応じてビットマップ形式あるいはJPEG形式でファイル出力することも可能です。

分析機能をさらに強化しました
バブルチャート分析を新たに採用。縦横軸とバブル(円)の大きさによって3つの情報のポジショニングによるバランスチェックが可能です。縦横軸の出力値には「売上数量」「売上金額」「粗利益」から、バブル基準には「6商品属性」「仕入先」「売上情報に登録した仕入先」から、バブル出力値には「売上数量」「売上金額」「粗利益」「スペース(cm,cm2,cm3,)」「アイテム数」「フェイス数」「在庫数」から選択し設定できます。ソート基準も「登録順」「数値順(バブル出力値)」から選択可能です。

分布表に未発売,発売中止商品の検証機能を追加しました。 商品情報マスターに入力されている「発売日」,「発売中止日」と比較して売場をチェックします。

トレンド分析でのカテゴリー回帰分析では1から24期間のどの期間で回帰分析を行うかを設定できるようになりました。また回帰分析結果を数値でも確認可能となっています。数値は実数値、傾き率、数式から選択可能です。

帳票作成機能をさらに強化
棚割図以外のイメージ出力が可能な帳票においてはカタログイメージの優先出力が行なえるようになっています。わかりやすく、説得力ある帳票の作成に有効です。

棚ラベルの出力では、縦横間隔の設定を0.1mm単位で指定できるようになりました。市販ラベルを使用する場合の微調整がより正確に行なえます。

棚割図,棚割図表,提案書の各帳票出力時にはフェイシングでの表示順位設定を反映できるようにしました。雛壇陳列のような売場を出力する場合でも有効活用できます。

3D機能
3D表示を行う際、従来イメージ未登録面は白で描画していましたが、Ver7.0では任意の色を指定できるようになっています。
モデル活用機能

複数のモデルを指定して、商品の入替えを一括して行うことが可能になりました。
挿入、削除は商品のJANコードを指定して行います。

多くの小売業では複数の店舗で共通の棚割を使用するオペレーションを行なわれています。Ver7.0ではこの管理手法を応用したパターン管理機能を設けました。作成したモデルパターンを選択し(複数指定可)、一覧に表示される各店舗に割り付けることが可能です。

その他、星取表の出力項目にJANコード、商品コードを追加しています。また、星取表、モデル分析では、商品ソート基準と昇順,降順の選択により出力順を設定することができます。モデル一括印刷機能には、印刷枚数の指定,出力先(ファイル、プリンタ)の設定オプションを追加しています。一括印刷でオーダーブックを出力する際は、対象年月日も指定可能です。
ユーティリティ機能

陳列状況マスターインポート時に陳列状況マスター内の売価情報を売上情報の基本売価に取り込み可能とし、ハンディターミナルで売場をピッキングする際入力した売価情報を有効に使用できるようにしました。
また、ハンディターミナルの環境ファイル設定をメニューから直接行なえるようにもしています。
棚POWER95 for Windows C/S Editionも登場

棚POWER95はSQL ServerやORACLEによるDBサーバーの構築も可能です。
ただしクライアントは独自DBのスタンドアロンで動作します。
棚POWER95 for Windows C/S Editionは、基本機能は棚POWER95と同一ですがSQL ServerやORACLEによるDBサーバーが必須となり、クライアントにデータベースを持たない完全なクライアント/サーバーシステムです。
個店棚割を実施しているリテイラーをはじめ、改廃激しい商品のマスターデータを一元管理し、これをリアルタイムに共有する必要性のあるメーカー/卸売業でも活用していただけます。
価格も棚POWER95と同一の設定で、既存ユーザーには要望により切り替えも行っています。
PowerSpace(体験版) /レイアウトマネージャーシリーズも同時提供

Ver7.0インストールCDにバンドルしています。製品版購入希望ユーザーは128,000円+年間サポート費用12,000円で購入申込み後、体験版の機能限定解除パスワードの発行を受けることができます。

PowerSpaceは店舗のフロアー全体の再現、分析が行なえるシステムです。フロアー設計図をスキャナで読み込み、正確なフロアー再現が可能なのはもちろん、棚POWER95で作成したモデルや独自に登録した生鮮売場などが配置できます。棚POWER95モデルからはフェイシングの起動,陳列状態の確認や保存(上書き)も可能。売場の統合管理による部門・担当者別の売場分析が行なえます。

PowerSpaceの発売元は、茨城日立情報サービス 株式会社です。

●本リリースに記載の内容は事前の予告なく変更されることがあります。
● Microsoft,Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です。