ハイライト分析  

作成した棚割モデルに陳列されている商品を、商品分類別や分析結果別に色分け表示します。
指定した商品分類別に色分けできるため、様々な切り口でゾーニングの確認を行なえます。
また売上情報を使用して、売上数量,売上金額別に色分けしたり、ABC 分析結果別に色分け表示などが可能です。
ほかにも 2 つの棚割モデルを比較して、追加変更になった商品を色分け表示して確認することもできます。

ハイライト分析を行ないたい棚割モデルを表示する必要があります。

  1. [棚割操作]タブ -[開く]より該当の棚割モデルを選択します。
  2. 画面右側[ハイライト]をクリックします。
    画面右側に[ハイライト]が表示されていない場合は、[棚割操作]タブ -「表示設定」内の[ハイライト]をクリックします。
  3. 確認したい内容を出力項目より選んで[開始]をクリックします。
  4. 確認を終わる際には[終了]をクリックします。
    [開始]後、[終了]をクリックするまで陳列変更があってもハイライトの結果を表示します。


 

具体的な出力項目、手順は下記をご確認ください。

陳列の状況を確認する

複数台にわたって陳列されている商品や、未発売商品、発売終了商品を確認することができます。

  1. 出力項目より「多ヶ所陳列」や「未発売/発売中止」など確認したい項目を選択します。
     多ヶ所陳列‥複数台、複数段にわたって陳列している商品を確認します
     未発売/発売中止‥商品情報内の「発売開始日」「発売中止日」を参照して未発売,終売商品を確認します
  2. [開始]をクリックします。
     

ゾーニングを確認する

ゾーニングとは、生活者の立場に立ってグルーピングした(括った)商品が、売場のどの位置に、どれだけのスペースをとるか、を設定することです。
棚割モデルを作成する前にゾーニングを設定する場合は、こちらを確認してください。

  1. 出力項目より確認したい分類を選択します。
     *ここでは「品種」を選択しています。分類の付け方は企業ごとに異なるため、参考としてください。
  2. [開始]をクリックします。

ゾーニングで設定した内容は、他にも帳票として出力する「陳列ゾーニング表」でも確認できます。
詳細はこちらを確認してください。
 

追加変更商品を確認する

ハイライトを行なう棚割モデルを表示後、比較したい棚割モデルを選択すれば、追加変更のあった商品が色分表示されます。

  1. 出力項目より「追加変更」を選択します。
  2. [詳細設定]をクリックします。
  3. 比較モデル選択内[棚割モデル選択]より、比較したい棚割モデルを選択します。 
    [過去モデル]を選択すると、指定した作成日付を元に、過去の棚割モデルの検索をかけることができます。
    比較対象の棚割モデルを開いている場合は、「開いている棚割モデル情報」より選択します。
  4. 必要に応じて出力変更内容を変更します。
    追加,削除,位置変更,フェイス変更を選択可能です。
  5. [設定]をクリックします。
  6. [開始]をクリックします。

注意

過去モデルを検索した場合、[カテゴリー][棚割分類][棚割階層分類]が一致する[実施]モデルのうち、指定した日付の
 直近過去のモデルが対象となります。
削除商品は基準モデルではなく、比較モデルに描画されます。比較モデルが[開いている棚割モデル情報]以外の場合、
 描画はされません。

陳列位置と売上の関係を検証する

回転率を確認する

在庫数と売上数量から商品回転率を算出できます。高回転の商品は欠品の恐れがあり、低回転の商品は在庫過多の傾向があります。フェイス数の変更と再分析(新たな在庫数で回転率を算出)を繰り返すことで、最適なフェイス数に調整することができます。

  1. 出力項目より「売数回転(陳列在庫)」など確認したい項目を選択します。
  2. [詳細設定]をクリックします。
  3. レンジ設定を行ないます。
    分割したい分だけ左側にチェックを入れ、数値を入力します。
    「自動設定」を使用すると、分析結果から自動で最大/最小値を算出し、分割します。
  4. [設定]をクリックします。
  5. [開始]をクリックします。

ABC 分析

ABC 分析とは、指定の棚割で販売された総数量や粗利益の合計などから、単品ベースで割合を求め、その割合の高い商品から累積して上位何%は A ランク。さらに累積して何%までが B ランク。残り 100% までを C ランクとする分析手法です。
なお、Z ランクとは全く売上がない商品を指しています。

  1. 出力項目より「売数ABC」など、ABC を含む分析項目を選択します。
  2. [開始]をクリックします。

全体ではなく、任意の分類内で ABC 分析を行なう場合は下記を設定します。

  1. [詳細設定]をクリックします。
  2. 「選択分類内でABC分析を行う」を有効にします。
  3. 任意の商品分類,階層分類を選択します。
  4. [設定]をクリックします。
     

スペースと売上の関係を確認する

棚の十 cm 当たりの売上金額や粗利などを確認できます。

  1. 出力項目より「十cm当売金」など確認したい項目を選択します。
  2. [詳細設定]をクリックします。
  3. レンジ設定を行ないます。
      分割したい分だけ左側にチェックを入れ、数値を入力します。
      「自動設定」を使用すると、分析結果から最大/最小値を算出し、分割します。
  4. [設定]をクリックします。
  5. [開始]をクリックします。

参考項目

十cm ‥棚の前面十 cm 当たり(フェイスのみ)
百cm2‥棚の前面面積百 cm2 当たり(積上げ商品を含む)
千cm3‥棚の専有空間千 cm3 当たり(陳列在庫商品を含む)
 

独自項目で確認する

棚POWERの基本項目にない、独自に作成した項目(ユーザー定義出力項目)で確認できます。
ユーザー定義(出力項目)の設定方法はこちらを確認してください。

  1. 出力項目より「ユーザー定義(出力項目)※作成した名称が表示されます」を選択します。
  2. [詳細設定]をクリックします。
  3. レンジ設定を行ないます。
      分割したい分だけ左側にチェックを入れ、数値を入力します。
      「自動設定」を使用すると、分析結果から最大/最小値を算出し、分割します。
  4. [設定]をクリックします。
  5. [開始]をクリックします。


実数値の確認
棚内の商品上にマウスカーソルを合わせると、凡例の下部に「実数値」を表示します。


台ごとに分析する
複数台の什器がある棚割モデルでも、台ごとに分析処理を行ない色分け表示を行ないます。

  1. 出力項目に「**(台内)」と記載のある項目を選択します。
    「売数構成(台内)」,「売金構成(台内)」,「売数ABC(台内)」,「売金ABC(台内)」,「クロスABC(数/金)(台内)」などの項目が選択可能です。
  2. [開始]をクリックします。
     

任意の分類にのみ色を付ける
メーカーや品種などの商品分類、階層分類 、ABC分析でハイライト分析を行なう場合に、指定した分類のみ色を付けることができます。

  1. 出力項目に「メーカー」や「品種」,「売金ABC」など、確認したい項目を選択します。
  2. [詳細設定]をクリックします。
  3. 詳細設定の画面左下の[分類絞込]をクリックします。
  4. 「ハイライト分析する商品を商品分類で絞り込む」を有効にして、色分けしたい分類を選択します。
  5. [設定]をクリックします。
  6. 詳細設定画面の[設定]をクリックします。

 

棚POWERに登録していないデータで分析する
ハイライトは、棚POWERに登録している「商品分類」や「売上情報」を参照して行いますが、「任意分析(文字列)」,「任意分析(数値)」を使用すると登録していないデータを参照してハイライト分析を実行できます。
メーカーや品種で色分けしたい場合は「任意分析(文字列)」を使用、売上数量や金額別に商品を色分けする場合は「任意分析(数値)」を使用します。

  1. 出力項目に「任意分析(文字列)/(数値)」を選択します。
  2. [詳細設定]をクリックします。
  3. 「連携ファイル」のフォルダマークより、分析に使用したいファイルを選択し、[設定]をクリックします。
  4. [開始]をクリックします。

ファイル仕様
連携ファイルより読込できるファイルは以下の通りです。

 対応ファイル…[.xls]/[.xlsx]/[.csv]
 ヘッダー項目不要(1行目より記載してください)
 1列目(A列)…JANコード
 2列目(B列)…文字列:全角文字(各商品のメーカーや品種など)
       数値:半角数字(各商品の売上数量や売上金額など)
 ※カンマ,シングルコーテーション,記号などが記載されている場合はエラーになります
 

「ハイライト分析する商品を商品分類で絞り込む」で色分けする分類を絞り込んでいる場合、出力項目を別の分類に(品種からメーカーなど)切り替えた場合でも色分け絞り込みの設定で色分けされます。
上記のように品種「レンジ一般料理」のみ色分けするように設定すると、メーカーに切り替えた場合もレンジ一般料理にのみ色分けされることになります。